ルーセント テクノロジーズ
ベル研究所の Michael Angeles 氏はプレゼンテーション (Public234: 20 May 2005 | Enterprise Weblogging: Using Weblogs for Communication and Information Management) でルーセント社における Weblog の使い方を紹介しています。プログラム マネージメント チームが、新しいエンタープライズ システムのエンジニアやユーザーに最新情報を提供するトレーニング weblog を例にした TeamPage についての紹介です。以下は彼の PowerPoint プレゼンテーションからの要約です。
トレーニング weblog は、世界中の従業員に影響のある新しいエンタープライズ システムの展開期間に、エンジニアをトレーニングするために立ち上げました。ブログを使ってトレーニング セッションでの関連資料の提供、質問の処理、そしてこれらのやり取りをすべてシステムの開発者にフィードバックしたのです。
必要なことは次のようなものでした。
- 集合研修の結果のアーカイブが簡単にできること
- タイムリーで効率的な方法による最新情報の提供
- エンジニアのニーズやユーザーの役割のディスカッションの場
TeamPage の ルック アンド フィール はプロジェクトの性格に応じて調整されています。
ホームページ(イントロダクションとしての Welcome ページ、ブログ一覧、最新情報で構成されています)
同社の TeamPage が提供している主要な機能は次の 2 つです。
1. 情報伝達
- 集合研修を補強するためのブログ
- ファイル添付機能を使ったトレーニングやシステム資料のリポジトリー
TeamPage の WebDAV は、ファイルサーバーからから取り出したドキュメントに対してバージョン管理しながらのアップロードが簡単にできるという意味でもっとも役立つ機能です。
ブログの投稿記事の画面(記事、コメント、ブログで使われているラベルの一覧で構成されています)
2. 双方向性
- 管理者はコメントとラベルで質問とその進捗をモニタ
- Email を使ってのお知らせや回答の伝達
- Email や Web フォームを使っての開発サイドからの質問、問題指摘、コメントなど
質問投稿フォーム
これはもっとも高機能なブログ システムと言えます。 現在の一連のシステムと比べていかにこのツールが効率的かを従業員が感じてくれれば、ブログを使った記録と情報共有を開始するでしょう。
SAP トレーニングのこのフェーズでは、管理者は管理者とトレーニングの対象ユーザーの両サイドでの使い易さを基準に成功したかどうかを評価しました。
- 管理者は入力により時間のかかる現行システムを経由せず、迅速に情報を提供できるようになりました
- もっとも重要なのは、エンジニアはブログで質問に回答するので、回答が蓄積され、さらにチーム全員で共有できます
- 質問の重複を避けるための「今までの質問」コーナーがあり、それらは定期的にマテリアル化されます
このブログは基本的には意見を付加して回覧される紙ベースの資料と同じです。意思決定までのステップが明らかになります。紙でやっていればその大半を失うことにな る「知識」の創造過程を眼にすることができるのです。